概要
日時:2019年9月28日(土) 12:40~16:30
会場:ソラシティホール(御茶ノ水)
主催:東京商品取引所
参加者:300名程度
主な流れは以下のとおり。
アジェンダ
- 12:40オープニング
- 12:45第1部『景気拡大は終焉したのか?世界経済展望』
竹中平蔵氏/慶應義塾大学 名誉教授、東洋大学教授 - 13:40出展企業3社のPR
休憩
- 14:15第2部 『投資家がコモディティに注目すべき3つの理由』
手塚宏二氏/手塚宏二事務所代表 - 14:35第3部 『明日から使える3つのトレードアイディア』
小菅努氏/マーケットエッジ代表
佐々木徹氏/ココスタ代表
松本英毅氏/よそうかい代表休憩
- 15:40第4部 『貿易戦争と産業革命がもたらすコモディティの未来』
エミン・ユルマズ氏/エコノミスト
大場紀章氏/エネルギーアナリスト
[進行] 大橋ひろこ氏/フリーアナウンサー - 16:30閉会

今日から使えるコモディティ投資における3つのトレードアイデア
第3部の『明日から使える3つのトレードアイディア』は永久保存版と思いますので、
後から再度降り返られるようにするためにも、記録に残します。
明日からではなく、今日から使えると思います。
アイデア①:金市場がみている実質金利を使う
マーケットエッジ代表の小菅勉氏から紹介のアイデアです。
「実質金利と金価格は逆相関をとる傾向がある。」
ドル建ての金価格と米10年債利回り(名目金利)からCPI(インフレ率)を引いた実質金利が(中長期で)逆相関をとることを実例をもとにご説明いただきました。
中長期のリターン実績からトレードアイデアとして、
- 実質金利が大幅のマイナス(<1%)の際に、金価格が上昇(3+%/月次)
- 実質金利の変化として3か月もしくは6か月前からマイナスの際に、金価格が上昇(1+%/月次)
アイデア②:金ETFに入る資金をトレンドの指標に使う
ココスタ代表の佐々木徹氏から紹介のアイデアです。
「金の売買タイミングはETFへの資金の出入りで見つける。」
ETFへは中長期の資金が入るため、その出入りでトレンドが確認できることをご説明いただきました。
具体的には、世界最大のGoldのETFであるGLDの残高(トン数)を確認し、
- 日次で10トン以上の出入りのポイントを見る
- 増えている間は買い方が有利(その逆もしかり)
アイデア③:原油の実物資産としてのアノマリーを使う
よそうかい代表の松本英毅氏から紹介のアイデアです。
「商品の実物資産としての季節性のアノマリーを利用する。」
具体的な原油の例として、
製油所の税金対策として年末に在庫を減らす動きがある(原油価格が高いとよりその傾向が強い)、ことから
- 決算期末の年末に原油価格が上がりやすい
- 1月にその反動がある
後記
コモディティフェスティバル、初めて参加しました。
第3部のトレードアイデアしか紹介できませんでしたが、
第1部の竹中平蔵氏の講演から、
第4部のエミン・ユルマズ氏/大場紀章氏/大橋ひろこ氏のトークセッションまで通しで、
非常に聴きごたえのある内容でした。
来年もあるようであれば、是非また参加したいです。
