概要
日時:2020年1月11日(土) 10:00~16:00
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール(みなとみらい)
主催:楽天証券
参加者:ざっくり3000名程度と推定 過去最高で4400名以上だそうです(楽天証券スポンサーのラジオ番組情報)
メイン会場のほかに3か所でセミナーが行われていました。メイン会場の主な流れは以下のとおり。
- 10:00「新年のご挨拶」
楠雄治氏/楽天証券 代表取締役社長
- 10:10「2020年 グローバリズムの崩壊が日本経済にもたらすものとは?」
竹中平蔵氏/慶應義塾大学 名誉教授、東洋大学教授
- 11:05「2020年 日本株投資戦略」
窪田真之氏/楽天証券経済研究所 チーフストラテジスト
楽天証券ミニセミナー2本
- 13:00「日本語力とコミュニケーション力」
齋藤孝氏/明治大学文学部教授
- 13:55「人生100年時代の資産運用戦略」
岩城みずほ氏/ファイナンシャルプランナー、中野晴啓氏/セゾン投信株式会社 代表取締役社長、野尻哲史氏/合同会社フィンウェル研究所 代表
- 14:55「2020年 米国経済 株式相場の見通し」
堀古英司氏/ホリコキャピタルマネジメントLLC プレジデント&CEO
頭の竹中平蔵氏の講演から、
トリの堀古英司氏のセッションまで通しで6時間、
長丁場でしたが集中力が切れることなく聴きごたえのある充実した内容でした。
今回初参加だったのですが、特に堀古氏の「2020年 米国経済 株式市場の見通し」はもっと前から定点観測したかったと強く感じました。
そこで、来年以降参加するにあたって、後から降り返られるようにするためにも堀古氏の「2020年 米国経済 株式市場の見通し」について記録に残します。
2020年 米国経済 株式相場の見通し(堀古英司氏)
2019年新春講演会の振り返り
2020年の予想
米国のGDPのうち70%が個人消費で、景気への感応度の観点から、裁量的支出はまだ低く、長期で見てリーマンショックからの回復途中の水準。
また期待インフレ率は平均の2%を下回り1.7%程度。
上記2点からリセッションには程遠い状況と考えている。
バブルに対応した投資が必要。
生き残るために
①トレンドに逆らうな(不利なところでやらない)
〇テクノロジー、〇一般消費財、✕エネルギー、✕通信
②サイクルを捉えよ
心理の波を見る。米MMFの残高が積み上がっており、買えていない(待機資金)。上昇はまだ続く。
③たまったエネルギーは大きい
長期の上昇トレンドで1年8か月の横ばいから上がり始めたところ(上昇のエネルギーが溜まっている)。
良いビジネスを安く買う
ESGファンドが台頭しているが、これの逆をつく。
大きな失敗が起きた場合にG(=Governance)に問題があったと判断され、ファンドは売らざるを得なくなる。
例として、CHG(チポトレ)の食中毒やFB(フェイスブック)の個人情報漏洩はチャンスと捉え、ものにできた。
今であれば、
BA(ボーイング)
年間1700機の航空機需要をエアバスと分け合っている良いビジネス。足元の安全性の不祥事で2019年末までにESGファンドは売っているのではないかと見ている。
他には、
UBER(ウーバー)、LYFT(リフト)
参入障壁は低く良いビジネスとは言えないが、価格が低迷していても財務の支えがあるため勝ち残れるのではないか。
後書き
あいにくのどんよりとした空模様でしたが、会場内はややうんざりするほどの人込みで熱気にあふれていました。
講演の内容から、これだけの人が集まる理由が良くわかりますね。
来年も是非参加したいと思います。

(当記事は、投資の勧誘を目的としたものではありません。誤った解釈や不正確な情報が含まれている可能性がある点、ご了承ください。免責事項のリンクも貼らせていただきます。)
昨年の新春講演会では米国のリセッションに関する懸念の声が多かった。
ただ現地のアメリカよりも日本のほうがその懸念に対する声が大きかったのを不思議に思っていた。
一つ考えられるのは、日本のメディアに原因があるのではないか。日経新聞の記事で米景気や株高に対して「危うい」という表現が何度も使われている。2年前から見られるが、当たっているとは思えない。
2019年にリセッションは来ないと言っていたが、結果その通りであった。