【株主総会出席】4107 伊勢化学工業 第100期:2020年12月期 [AGCへの貸付について株主からの問題提起]

4107 伊勢化学工業
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概要

伊勢化学工業株式会社(ヨウ素化合物トップの化学メーカー、AGCの子会社。ヨウ素・ヨウ素化合物、ニッケル・コバルト系金属化合物の生産、天然ガスの採取・販売。)

第100期:2020年12月期

定時株主総会:2021年3月26日

インターネット議決権行使:不可(三菱UFJ信託銀行)

選択した議決権行使の方法:総会出席

議決権行使

議決権行使の内容は以下の通り。

会場

コートヤード・マリオット 銀座東武ホテル 2階 芙蓉の間 (東銀座駅徒歩3分)

天井の高い会場に一席ずつ間隔をあけて24席と中央に質問者用ボックスが配置されていました。

出席者は13名で全員男性、うちスーツ勢が8割でした。

株主総会

事業報告

報告の形式

前方にスクリーンの映像と音声にて、対処すべき課題からは議長が口頭で説明していました。前方にスクリーンの映像と音声にて、対処すべき課題からは議長が口頭で説明していました。

報告内容

以下にメモを添付いたします。(手抜きで失礼いたします。)

<事業報告>

コロナによるヨウ素需要の減退(年後半)

売上変わらず、営業・経常5〜6%増益、当期純利益13%増益

ヨウ素の国際市況が堅調、数量限で売上微減

金属化合物、市況堅調、増収増益

<対処すべき課題>

ヨウ素事業

  • コロナで短期的には需要減少、中長期的には拡大見込み
  • 既存設備の更新を積極的に実施
  • 新規坑井の開発

新規商品・新規事業

  • 外部研究機関との提携による開発のスピードアップ

100億円の設備投資

営利10%以上、ROE6%以上を目標

議案決議

議案説明

議案については招集通知をご確認ください。よろしければ上に貼ってある議決権行使もご参照ください。

Q&A

以下に概要を記していますが、聞き取りおよびメモの取り間違いはご容赦ください。(括弧)内は筆者の理解に基づく補足です。事前質問も含まれています。質疑中の数値についての検証などはしておりません。

質問者
質問者

余剰資金の運用と(親会社である)AGCへの短期貸付について教えてほしい。

企業回答
企業回答

余剰資金は運用に回しているが、運用ルールは以下の通りとしている。

  • 長期債格付シングルA以上
  • 確定利率の商品
  • 金融機関(数行)とAGCのなかで最も有利な金利の高い運用先

利息は毎月改定され0.1〜0.54%の範囲で運用されている。

AGCへの貸付は最低時の金額で58億(過去5年)だった。

質問者
質問者

設備投資計画の内訳を教えてほしい。

企業回答
企業回答

設備投資内訳(2021〜2023)は概ね以下の通り。

  • 新規増設45%
  • 維持更新40%
  • その他法対応等
質問者
質問者

ROEや配当利回りより低い金利でAGCへの貸出は理解できない。

(AGCへの貸付ではなく)自己株式に充当する考えはないか。

企業回答
企業回答

以下のような資金需要があり、(今現在は)貸付を行っている。

  • M&A
  • 新規開発
  • インフラ保全(災害など)
  • 安定配当

AGCへの貸付は(ルールで対象としている金融機関と比べて)一番有利な条件の提示があったためである。

流動性も低く、自己株式に充当する考えはない。

質問者
質問者

 (AGCへの貸付について)

AGCの株主と公平性が欠如しているのではないか。

株主平等性の原則は遵守できているか。AGCのROAは貸付65億の計算で20%を超えている。

会社法の観点、コーポレートガバナンスコードの観点からも説明を求める。  

企業回答
企業回答

【常勤監査役より回答】

適切に対応していることを監査役会で確認している。

手続きに則ってやっている。

(議長・常勤監査役による同様の説明の繰り返し)

【大竹監査役(独立社外監査役、弁護士)より回答】

適切に対応しており補足すべき点はない。

法律的にも問題ない。

質問者
質問者

新規開発についてどのようなものを考えているか。

企業回答
企業回答

以下の2つを柱として検討している。

  • 既存設備の省エネ
  • 新規材料の開発

質問者
質問者

100回に対して社会貢献や株主に対して記念に何かないのか。

企業回答
企業回答

(採掘を行っている千葉県における社会貢献の例示があった。詳細は省略。)

採決

議案ごとに、拍手、議決権行使書による賛成も含め、原案通り可決されました。

拍手はパラパラとある程度でした。

新任役員紹介後、11:27に閉会。

後記

親会社であるAGCへの貸付について、企業側からの説明とそれが企業としてあるべき姿かという株主からの問題提起が主な議論の内容でした。

過半を占める大株主とその関係者が主体となっている取締役会との関係性として、コーポレートガバナンスの構築とセパレートネスの確保が重要なのは言うまでもありません。

ヨウ素を中心とした事業の内容はとても興味深いところですが、少数株主としては少し距離を置いたほうが良さそう、というのが今回の収穫です。

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