概要
JXTGホールディングス株式会社(国内ガソリン販売量トップ)
第9期:2019年3月期
定時株主総会:2019年6月26日 10時
議決権行使の方法:総会出席
議決権行使
議決権行使の内容は以下の通り。
会場
パレスホテル東京(大手町駅地下通路直結)
席の数は1000くらい、出席者はざっくり600名ほどだったのではないかと思います。

パレスホテル正面入り口より。
株主総会
事業報告
報告の形式
説明のための資料やビデオのスクリーン投影はなく、必要事項の記載箇所(冊子またはホームページ)の説明のみでした。
報告内容
内容の詳細については企業の開示資料に譲ります。総会の中での改めての説明はありませんでしたので、ここのメモはありません。
社長より、対応すべき課題と長期ビジョンについて、以下の通り説明がありました。
対応すべき課題
+エネルギー事業について、国内需要の減少に対応していく
+開発事業、金属事業について、コストの削減とポートフォリオの見直しを実施していく
長期ビジョン
+社会環境の変化とエネルギー需要の減少を見据えたビジョンを構築する
+ありたい姿として、
1.アジアを代表するエネルギー・素材企業
2.事業構造の変革
3.低炭素・循環型社会への貢献
+将来像として、
1.成長事業では石油の高付加価値化(化学品、潤滑油)や生活プラットフォーマーへの転換
2.基幹事業では主に石油精製事業からのキャッシュフロー最大化により成長事業を支える
議案決議
議案説明
内容の詳細については企業の開示資料に譲ります。
Q&A
8名ほどから質疑が行われました。以下、気になったもののメモです。聞き取りおよびメモの取り間違いはご容赦ください。(括弧)内は筆者の理解に基づく補足です。

徴用工問題について、影響はあるか。対応方針はどうなっているか。

(事実として)2016年に韓国で対JXTGで訴訟を起こされている。
コメントは難しい。韓国に(差し押さえの対象となりうる)資産はある。
日本政府と連携して対応していく。

(国内需要の減少への対応として)製油所の統合が進んでいないように見えるがどうなっているのか。

製油所の統合=廃止を前提とはしていない。将来の選択肢ではある。
地元の雇用の問題もある(ため簡単にはいかない)。
現在、川崎の(旧JXと旧東燃の)一体化を進めている。
また、麻里布製油所の輸出用基地化を検討している。

企業スポーツの意義はどのように考えているか。費用を教えてほしい。
TV広告の考え方ははどのようになっているか。費用対効果は。

意義はブランドイメージの向上とグループの一体感を測ること。費用については競争上の問題があるため回答は差し控える。
TV広告は短期でENEOSブランドの周知を図るため。費用対効果についてはリサーチ会社による検証を行っている。
ガソリンは製品で差別化できるものではないため、イメージを上げることを意図している。

社名がわかりにくい。ENEOSに変えたらどうか。

意見として参考にする。

株価が低迷している。せめて4桁にしてほしい。

企業価値を上げるべく努めていく。
採決
議案ごとに出席者の拍手により、事前の書面及び議決権行使による分も含め採決が行われ、可決されました。
その他
最後に、新体制の紹介が行われました。
11:36に終了。

終了後、和田倉噴水公園からのパレスホテルの眺め。
後記
決議の結果を臨時報告書にて確認してみました。
第1号議案の剰余金の処分について賛成が99%を越えています。
一方、株価は低迷しており、市場の評価は高くありません。
株主のほぼ全ての方が十分満足しているもしくは理解を示しているということだとすれば、同じく賛成に投じた筆者も含め、保有株主は見る目が甘いのかもしれません。

(JXTGホールディングス株式会社 臨時報告書より抜粋)