概要
株式会社インターアクション(検査用光源装置メーカー。IoT関連、環境エネルギー、インダストリー4.0推進の各事業での製造販売。検査用光源装置は世界トップ。)
第28期:2020年5月期
定時株主総会:2020年8月25日 11時
インターネット議決権行使:可(みずほ信託銀行)
議決権行使の方法:総会出席
議決権行使
議決権行使の内容は以下の通り。
会場
HOTEL THE KNOT YOKOHAMA (横浜駅徒歩5分)
3名掛けのテーブルに間を開けて2席ずつ配置で80席くらい配置されていました。
出席株主は20~30人くらいで、比較的年齢層は高め、記憶が不確かですが女性は見かけませんでした。一見それとわかる仕事関係者はいない模様で、基本的に出席者は個人株主のようでした。
その他、新型コロナのため以下のような対応がとられていました。
- アルコール除菌(入場時)
- 検温(入場時)
- 株主はマスク着用
- スタッフはマスクまたは透明のガードマスク着用

株主総会
事業報告
報告の形式
監査報告に続き、事業報告は司会の方(女性)によりスライドと口頭のナレーションで行われました。なかなか珍しいケースだと思います。
報告内容
大まかにいうと、減収1割、減益2割。主な要因は以下の通りです。
- IOT関連事業:お客様の投資判断は慎重
- 環境エネルギー事業:販売が予想を下回った
- インダストリー4.0推進事業:売上計上が来期へ後ろ倒し
議案決議
議案説明
議案については、上に貼ってある議決権行使をよろしければご参照ください。
Q&A
数件の質疑が行われました。以下に概要を記していますが、聞き取りおよびメモの取り間違いはご容赦ください。(括弧)内は筆者の理解に基づく補足です。

株価が下がりきっているが、実態はどうなのか。隠れた事由があるのか。

(市場は)米中の貿易摩擦によるスマートフォン周りのリスクを意識しているのではないかと考えている。十分にスマホカメラの需要期待はある(隠れた事由は認識していない)。

期末の現預金残高は49億で資産100億の半分もあるが、なぜそれほど必要なのか。(注:2019年5月期に増資を行い現預金残高が増加している。)
今後増資の予定はあるのか。

成長投資に回す予定。
増資の予定はない。現預金は十分にある。

競合が出てきているが、当社に優位性はあるか。

2016年に光源装置の競合のシェアを奪ってきた経緯があり、足元で競合が巻き返してきている。
当社が先んじており技術優位性はある。

中期計画によると3期後、売上100億円以上、営業利益率20%以上となっている。単純に掛け算した営上利益20億円は2019年5月期と同じ水準だがその認識で良いか。(もっと高い期待はあるが。)

中計には例えばイメージセンサー市場がなくなるくらいの潜在的リスクも見ながら作成している(単なる現状の拡大ではない)。
延長線上ではなく新規ビジネスも含めて、売上100億の達成の仕方が重要と考えている。

環境エネルギーの赤字について。今後の期待は。

残存者利益が出ると期待されているセグメントで、競合がいない事業環境にある。
新型コロナの影響で(目標を)下回ったが、(子会社単体の)事業そのものは黒字で、のれんを含めると赤字となっている。
(黒字化へ向けて)改善していく。

配当性向の目標はあるか。もっと出してもよいのでは。
3名の役員に4億の報酬との比較はどうなのか。

配当性向の目標は無い。総還元性向30%を目標としている。
しっかり承って業績を上げていく。
採決
一件ずつ採決が行われ、議決権行使書、インターネット等も合わせ可決されました。
11:55に閉会。
その後、新任役員の紹介が行われました(1名は体調不良、1名は海外在住のため欠席)。
後記
役員は会長を除き年齢層は低めで、2代目と思しき若い社長が議長として総会を切り盛りしていました。
スタッフは例えば役員の後ろで総会の進行を控えるサポート社員も過半が女性で、全体としても女性が多く、また、監査報告を行った監査役はビジネスカジュアルとラフな感じで、会社の雰囲気としては堅苦しくなく良い印象です。
質問者の話から、株主は証券会社に勧められて買ってしまって後悔されている方や高いところで買ってしまって株価の下落が気になって仕方がない方などが少なくないようでした。事業内容から証券会社は勧めやすいし、(必ずしも悪いことではないと思いますが)投資家も飛び乗りたくなる会社かもしれません。
アイキャッチ画像はホテルの外観です。会場フロアーには以下のようなフリースペースもあり内装もなかなか小洒落ていました。
