概要
株式会社アイフィスジャパン(金融情報サービス会社。紙と電子の融合をコンセプトに金融情報サービスを提供。『マネックス銘柄スカウター』をマネックス証券と共同開発。)
第25期:2019年12月期
定時株主総会:2020年3月19日
インターネット議決権行使:不可(三井住友信託銀行)
議決権行使の方法:総会出席
議決権行使
議決権行使の内容は以下の通り。
会場
ベルサール神保町 3階会議室(九段下駅徒歩3分)
出席者は15名前後でした。
株主総会
事業報告
報告の形式
スライド投影資料をベースに、社長から説明がありました。
報告内容
投資情報事業、具体的にはネット証券での個人投資家向けの情報提供が堅調とのこと。
対処すべき課題として4点挙げていましたが、特に、進歩の早い金融市場やIT技術に対応できる人材の確保と育成が重要との認識です。
議案決議
議案説明
議案については、上に貼ってある議決権行使をよろしければご参照ください。
Q&A
事前に受け付けていた質問を中心に追加で会場からの質問に答える形で質疑が行われました。以下、気になったもののメモです。聞き取りおよびメモの取り間違いはご容赦ください。(括弧)内は筆者の理解に基づく補足です。

時価総額が小さい。
今後見直しが見込まれる一部市場の基準を満たすのは厳しいのではないか。また買収される懸念があるのではないか。

業績による拡大により、プライム市場を目指す。信用力のメリットがある。
買収懸念については時価総額の引き上げに努めるが、株主の保有状況からリスクは限定的と見ている。

取締役のメンバー構成について。
社外取締役が1名しかいないが増員のお考えはないか。

事業内容を踏まえての検討となるが高い専門性が必要(そのため難しい)。
ドキュメント処理が事業の根幹で、ここを社長と社外取締役で展開していく。

M&Aのスコープは。

事業や人材等でシナジーがあるか、一定の収益性があるか、それとリターンとのバランスで検討している。
数字(投資予定金額)については差し控える。

4つの事業(投資情報事業、ドキュメントソリューション事業、ファンドディスクロージャー事業、ITソリューション事業)の長期ビジョンは。

ニッチではあるが投資情報事業(の収益性)が良いので伸ばしたい。
(別々ではなく)4つの事業をシンクロさせることが課題と考えている。
採決
議案ごとに出席者の拍手によって形式的に採決が行われ可決されました。
10:46に閉会。
後記
コロナ対応の一環で受付時にマスクの配布がありました(もちろんマスクはしていきましたが、今後もあるのでありがたくいただきました)。出席者も少なく、密ではなかったと思います。
金融情報サービスを提供する企業として、招集通知も一種の金融情報ではないかと思うのですが、その内容が物足りないというのが議決権行使の際の印象でした。この点については、株主総会に参加して、その手前の情報の取り扱いや処理のようなどちらかといえばハード面に強みを持つ企業との認識に変わりました。
取締役会に関しては、質疑の内容を踏まえてもあまりガバナンスを意識していないようで、議決権行使の際に感じたイメージのままでした。
また、その企業の風土の片鱗だけでも知る機会として会場スタッフの従業員を意識して見るようにしています。この点については、受付や会場のスタッフはとても丁寧な対応で良い印象を持ちました。