概要
株式会社ヤマウラ(建設会社、長野県駒ヶ根市本社。建設業、エンジニアリング業、開発業を営む。)
第61期:2020年3月期
定時株主総会:2020年6月26日
インターネット議決権行使:不可(三菱UFJ信託銀行、郵送先は当社総務部)
議決権行使の方法:郵送
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金の処分の件:賛成
一株当たりの配当金2.5円(通期で5円、総額約1億円)
前期から変わらず
配当性向約10%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約21億円(他に投資有価証券約9億円)
有利子負債約16億円
自己資本比率70%
第2号議案:取締役(監査等委員である取締役を除く)9名選任の件:反対
第3号議案:監査等委員である取締役3名選任の件:反対
第2~3号議案について、監査等委員会設置会社は、監査等委員である取締役も含めた選任後の全体像で合わせて判断することとしている。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(3/12)。取締役(監査等委員である取締役を除く)に独立した社外取締役はいない。
女性取締役はいない模様。
取締役候補者について、社内取締役については選任理由の記載がなく社外取締役についても説明が通り一遍の内容で具体性に欠けている。取締役会全体として、経営における役割が不明瞭。社外取締役は3名とも税理士であり、バランスを欠いている。
全体として、改善を望み同意しない。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:D
今回のヤマウラの招集通知の文字サイズは適当です。
内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。今後どのように経営していきたいのかという社長からのメッセージや株主に対するコミュニケーションなどは特段ありません。
対処すべき課題については具体性の点で物足りません。議案の説明には丁寧さが欠けています。
総合的に鑑みD判定とさせていただきました。
投資CFのマイナスは足元で2~7億円程度。2020年3月期の設備投資総額は6億円で、高所作業車、機械装置、基幹システム開発等に係るものとなっている。
営業CFは売上債権の増減等により、年によりプラスマイナス大きく振れている。過去5期の平均はプラスの2億円程度。
配当性向は基準としている30%を下回っているが、キャッシュフローも安定しておらず現金等残高も潤沢とは言えない状況を鑑み、提案に同意する。