概要
日本ハム株式会社(ハム・ソーセージ加工品の最大手。食肉加工品・調理加工食品の製造・販売、水産原料や水産加工品の仕入・販売。)
第75期:2020年3月期
定時株主総会:2020年6月25日
インターネット議決権行使:可(三菱UFJ信託銀行)
議決権行使の方法:インターネット
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:取締役8名選任の件:賛成
一株当たりの配当金90円(中間配当無、総額約93億円)
前期から変わらず
配当性向48%(DOE2.3%程度を目安)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約720億円(他に投資有価証券約190億円、単体データ)
有利子負債約1800億円
自己資本比率53%
第2号議案:取締役等に対する業績連動型株式報酬等の額及び内容決定の件:賛成
制度の巧拙や賞与の額の多寡はわからないが、 企業価値を上げるという点で株主と同じ方を向けるとすれば導入に異論はない。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:B
今回の日本ハムの招集通知は全体として読みやすいものです。肝心の候補者紹介、選任理由などの部分の文字サイズが非常に小さく残念に思います。
冒頭には社長からのメッセージ、また中ほどには当社のコーポレートガバナンス体制についての説明があります。
対処すべき課題の説明のなかで、新型コロナの影響を見込み、「中期経営計画2020」の数値目標を速やかに修正しています。期中の業績予想修正の頻度も高く、経営管理がしっかりできている印象です。
総合的に鑑みB判定とさせていただきました。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしている(3/8)。
女性取締役は1名。
選任理由には、一取締役としての期待や役割が記載されていることが望ましい。この点に関していうと、役割は定められているようだが、社内取締役の選任理由の説明がやや具体性に欠けており物足りない。社外取締役のバランスは良い。
剰余金の処分については取締役会の決議としているため、その内容および収益状況についてもここで合わせて確認する。(基本データは欄外)
投資CFのマイナスは概ね400億円前後から500億円の範囲で安定しており、設備投資総額も同水準でやや増加傾向と資金のニーズは高い。2020年3月期の設備投資総額は約480億円で、主には生産・加工設備の増設・更新等に係るものとなっている。
営業CFは年による上下はあるが、過去5期の平均で500億円強であり投資CFを賄える水準を保っている。
配当性向は基準としている30%を満たしており、バランスの良い資金運用ができていると考える。
取締役の選任について、剰余金の処分と合わせ総合的に鑑み、提案に同意する。