概要
株式会社ビックカメラ(家電量販店、傘下に日本BS放送[9414]とコジマ[7513]。)
第39期:2019年8月期
定時株主総会:2019年11月15日
インターネット議決権行使:可(みずほ信託銀行)
選択した議決権行使の方法:総会出席
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金の処分の件:賛成
一株当たりの配当金10円(通期では20円、総額約35億円)
前期の20円から据え置き
配当性向約25%(基本方針に配当性向に関する記述はない)
配当に加え、約29億円の自社株買いを実施しており、総還元性向は45%程度と高い。
現金等残高は約260億円(+投資有価証券約140億円)
有利子負債約980億円(四季報データ2019年5月末)
自己資本比率33%
第2号議案:取締役11名選任の件:反対
第3号議案:補欠監査役1名選任の件:反対
第2~3号議案について、取締役・監査役の選任に関する議案は一括で、選任後の全体像で判断する。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(3/11)。
女性取締役はいない模様。
また、選考理由の説明については具体性の観点で物足りない。
全体として改善を望み、提案に同意しない。
議決権行使のための取り組み
判定:C
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で議決権行使をするにあたって、どれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
今回のビックカメラの招集通知は表紙・裏表紙こそイメージカラーの赤系色が使われているものの、内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。文字のサイズは若干大きめでその点については配慮されています。
補足説明や資料などがあれば、議決権行使の検討もスムースになり、個人投資家としては時間に限りがあるため助かるのですが、残念ながらありません。
また、今後どのように経営していきたいのかというメッセージや、株主に対して何かしらのコミュニケーションなどもできれば入れていただきたいです。
総合的に鑑みC判定とさせていただきました。
資金のニーズとして投資CFのマイナスは毎年120億円程度。決算説明資料によると当期の設備投資額は161億円、来期は205億円の予想で、IT(EC・基幹・効率化)、既存店改装、新規出店に積極的な投資を進めている。
ここ数年、売上、営業利益とも緩やかに増加しており、ROEも二桁を維持している。
自己資本比率は33%と決して高くない中で、自社株買いも含めた総還元性向は45%程度と高いため、提案の配当の水準は十分と考え同意する。