概要
三井化学株式会社(大手総合化学メーカー)
第22期:2019年3月期
定時株主総会:2019年6月5日
議決権行使の方法:インターネット
議決権行使の基準
暫定版ですが、以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
議決権行使の結果
第1号議案:剰余金処分の件:賛成
一株当たりの配当金50円(通期で100円、総額約200億円)
前期の90円から10円(11%)の増配
配当性向約26%
配当に加え、100億円規模の自社株買いを実施しており、総還元性向は39%と高い
第2号議案:取締役8名選任の件:賛成
第3号議案:監査役2名選任の件:賛成
第2~3号議案について、取締役・監査役の選任に関する議案は一括で、選任後の全体像で判断する。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしている(3/8)。また、女性の比率(25%)にも気を配っている模様(2/8)。
選考理由については具体性があり好感が持てる。提案に異論はない。
後記
招集通知の議案の補足説明がとても親切でわかりやすいです。
剰余金の処分の大きさが適当かどうかを判断する基準の一つは、企業の資金のニーズがどの程度あるのかと考えています。
招集通知冊子を見ていますが、第1号議案の剰余金処分の件の見開きの右のページに以下のように、総還元性向の目標と実績、資金のニーズとして設備投資、研究開発費のトレンドが示してあります。
取締役・監査役の選任について、選任後の全体像で判断しています。ここでも、議案そのものは一部の選任の対象者だけですが、結果としてどのような構成になるかが示されています。
いずれも、議決権行使のスムースな判断のために、非常にありがたいです。

期末の現金等残高は約1100億円に対し、過去5期平均の設備投資額と研究開発費はそれぞれ年間560億円と330億円であり、適正な水準と考える。
積極的な株主還元と将来への投資をバランス良く進めており、好感が持てる。