概要
株式会社エイジス(リテイルソリューション会社。流通小売業店舗に特化、商品棚卸サービスを主力にマーチャンダイジング・調査等により小売店を支援。)
第43期:2020年3月期
定時株主総会:2020年6月24日
インターネット議決権行使:不可(三菱UFJ信託銀行)
議決権行使の方法:郵送
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金処分の件:反対
一株当たりの配当金72円(中間配当無、総額約6億円)
前期の65円から7円の増配(+11%)
配当性向約20%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約99億円(他に投資有価証券約25億円)
有利子負債1億円未満
自己資本比率78%

第2号議案:取締役6名選任の件:賛成
今回、取締役は7名から1名減員し、6名選任する提案。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしている(2/6)。
女性取締役はいない模様。
取締役候補者名は全員再任。取締役候補者についての選任理由の説明はやや具体性に欠けているが、社外取締役も含め取締役会の構成はバランス良いように見受けられる。
現経営陣で業績も安定して向上している。
総じて、提案に同意する。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:C
今回のエイジスの招集通知は全体として読みやすいものです。
内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。今後どのように経営していきたいのかという社長からのメッセージや株主に対するコミュニケーションなどは特段ありません。
対処すべき課題についても具体性の点で物足りません。
議決権行使はインターネット非対応です。
総合的に鑑みC判定とさせていただきました。
投資CFのマイナスは年によるばらつきが大きいが過去5期の平均で8億円で、そのうち設備投資は約半分の4億円強と資金のニーズはそれほど高くはない。2020年3月期の設備投資総額は4億円で、主には基幹業務関係のソフトウエア等に係るものとなっている。
営業CFは過去5期の平均で28億円で、事業の拡大に沿って上昇傾向にある。
配当性向は基準としている30%を下回っており、現金等残高は上記グラフの青棒の伸びの通り積み上がっている状況。
より積極的な株主還元を期待したい。
総じて、提案には同意しない。