概要
OSJBホールディングス株式会社(オリエンタル白石と日本橋梁を中核とする持株会社。PC橋梁ほか鋼構造物事業、建設事業を展開。)
第6期:2020年3月期
定時株主総会:2020年6月24日
インターネット議決権行使:可(三菱UFJ信託銀行)
議決権行使の方法:インターネット
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金処分の件:反対
一株当たりの配当金8円(中間配当無、総額約10億円)
前期から変わらず
配当性向約14%(中計において2023年3月期に40%を目標としている)
2019年11月~2020年3月に計3億円(115万株)の自社株買いを実施
現金等残高は約140億円(他に投資有価証券約23億円)
有利子負債約11億円
自己資本比率64%

第2号議案:定款一部変更の件:賛成
監査等委員会設置会社への移行に伴う変更。
特に異を唱えるものではない。
第3号議案:取締役(監査等委員である取締役を除く。)8名選任の件:反対
第4号議案:監査等委員である取締役3名選任の件:反対
第2~3号議案について、監査等委員会設置会社は、監査等委員である取締役も含めた選任後の全体像で合わせて判断することとしている。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしている(5/11)。
女性取締役は1名。
取締役候補者についての選任理由の説明が通り一遍の内容で具体性に欠けており、また、経営における役割が明確になっていない方も見受けられる。総人数も多く、経営の効率やスピード、適正性を考えれば減らしても良いのではないか。
総じて、提案には同意しない。
第5号議案:取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬額改定の件:賛成
第6号議案:監査等委員である取締役の報酬額改定の件:賛成
第7号議案:取締役(監査等委員である取締役及び社外取締役を除く。)に対する株式報酬額設定の件:賛成
監査等委員会設置会社への移行に伴う提案。
金額の多寡はわからないが、特に異を唱えるものではない。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:D
今回のOSJBの招集通知の文字のサイズは大きめで読みやすい部類に入ります。
内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。今後どのように経営していきたいのかという社長からのメッセージや株主に対するコミュニケーションなどは特段ありません。
補足説明や資料などがあれば、議決権行使の検討もスムースになりますが、特にありません。対処すべき課題について、中期経営計画を中心に据えた説明は良いのですが、課題の内容そのものは具体性の点で物足りません。
総合的に鑑みD判定とさせていただきました。
投資CFのマイナスは固定資産の売却等によりばらつきが大きいため、設備投資額の推移を確認する。概ね10~20億円の範囲で資金のニーズがある。2020年3月期の設備投資総額は22億円で、主には施工のための設備や機械装置および工具器具備品の買換え等に係るものとなっている。
営業CFも年によるばらつきが大きいが、過去5期の平均で16億円で辛うじて設備投資を賄える水準。2020年3月期はマイナス11億円で、33億円の売上債権の増加が大きく影響している。
配当性向は、中計における40%程度の目標(以下に添付)に対し、2020年3月期は14%と低い。売上高や利益等の他の指標に比べ、乖離は拡大傾向にある。
現金等残高の余力も大きく、提案には同意しない。