概要
岡部株式会社(建設資機材メーカー。「OKABEブランド」の建設関連製品の製造・販売、自動車関連製品の販売。 )
第76期:2019年12月期
定時株主総会:2020年3月27日
インターネット議決権行使:不可(三菱UFJ信託銀行)
選択した議決権行使の方法:総会出席
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案: 剰余金の処分の件:賛成
一株当たりの配当金14円(通期で28円、総額約14億円)
前期の26円から2円の増配(+8%)
提案には上記の配当に関する件とは別に、将来の生産体制の整備等のため10億円の繰越利益剰余金から別途積立金への振り替えが含まれる
配当性向約42%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
2020年2月14日に以下の内容で自社株買いを行うリリース有り
- 上限:130万株、10億円
- 期間:2月17日~7月31日
現金等残高は約210億円(他に投資有価証券73億円)
有利子負債約110億円(四季報データ 2019年9月末)
自己資本比率65%
第2号議案:取締役(監査等委員である取締役を除く。)7名選任の件:反対
監査等委員会設置会社は、監査等委員である取締役も含めた選任後の全体像で合わせて判断することとしている。
取締役(監査等委員である取締役を除く。)は9名から2名削減。
独立した社外取締役の割合は(監査等委員である取締役も含め)基準としている1/3を満たしている(4/12)。取締役(監査等委員である取締役を除く。)に社外取締役はいない。
女性は監査等委員である取締役の1名。
取締役候補者についての選任理由の説明が通り一遍の内容で具体性に欠けており、基準に照らし開示が十分でないとして提案には同意しない。
第3号議案:会計監査人選任の件:賛成
43年間にわたり会計監査を受け持っていた監査法人大手門会計事務所に関して、2019年12 月6日に公認会計士・監査審査会より金融庁長官に対し、勧告があったことを受け、別の監査法人に変更する提案。後任はアーク有限責任監査法人。
特に異論はない。
議決権行使のための取り組み
判定:C
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
今回の岡部の招集通知の文字のサイズは大きめで読みやすい部分もあるのですが、肝心の議案説明の部分、その中でも特に取締役候補者の選考理由や略歴の部分の文字サイズは極めて小さく読みづらいです。
議案について補足説明や資料などがあれば、議決権行使の検討もスムースになり、個人投資家としては時間に限りがあるため助かるのですが、特にありません。
冒頭には社長からのメッセージ、また末尾には中計の説明など、株主に対するコミュニケーションはポジティブに捉えています。
総合的に鑑み、C判定とさせていただきました。
投資CFのマイナスは年によるばらつきがあり見極めにくい。2019年12月期の設備投資額は22億円だが、営業CFは30~40億円程度とそれを上回る水準。
配当性向は基準としている30%を上回っている。また、自社株買い上限で算出した総還元性向は70%を超えている。
他に、株主優待も実施しており、株主への還元に対する姿勢に好感が持てる。
提案に同意する。