概要
株式会社フジマック(業務用厨房機器メーカー。熱機器・冷機器・ベーカリー機器・炊飯機器・調理機械・洗浄機器・消毒機器・配膳運搬機器など業務用厨房機器の製造・販売・保守修理、厨房設備のコンサルティング、厨房機器の輸出入。)
第71期:2020年3月期
定時株主総会:2020年6月26日
インターネット議決権行使:不可(三井住友信託銀行)
議決権行使の方法:郵送
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金の処分の件:反対
一株当たりの配当金20円(中間配当無、総額約3億円)
前期から変わらず(2018年3月期から横ばい)
配当性向約24%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約87億円(他に投資有価証券約14億円)
有利子負債約32億円
自己資本比率52%

第2号議案:取締役(監査等委員である取締役を除く。)6名選任の件:反対
監査等委員会設置会社は、監査等委員である取締役も含めた選任後の全体像で合わせて判断することとしている。
今回、取締役(監査等委員である取締役を除く。)は10名から4名減員し、6名選任の提案。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(2/9)。取締役(監査等委員である取締役を除く。)に独立した社外取締役はいない。
女性取締役はいない模様。
取締役候補者について、選任理由の記載がない。取締役会全体として、経営における役割が不明瞭。また、社外取締役のうち一人は経営について十分な経験がある人をいれてほしい。
メンバー構成から、ガバナンスが有効に機能している取締役会というイメージは伝わらない。
全体として改善を望み、提案には同意しない。
第3号議案:役員賞与支給の件:反対
事業年度末時点の取締役(監査等委員である取締役を除く。)10名に対し総額3775万円、常勤監査等委員である取締役1名に対し130万円の賞与を支給する提案。
会社の業績を勘案すれば賞与を支給することそのものに異論はない。
しかしながら、前期と比較し業績は悪化しており、一人当たりほぼ前期(それぞれ、11名に対し4226万円、1名に対し130万円)と同水準の金額については同意しない。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:D
今回のフジマックの招集通知は旧来型の白黒の小冊子で、内容は最低限入れておくべきものにとどまり、その様式も小さな文字の羅列で読みづらい部類になります。
今後どのように経営していきたいのかという社長からのメッセージや株主に対するコミュニケーションなどは特段ありません。
対処すべき課題について、3ページ前の事業の経過及び成果等と概ね同じ内容が書かれており、課題として具体性のある内容となっていません。
議決権行使はインターネット非対応です。
D判定とさせていただきました。
投資CFのマイナスは過去5期平均で約11億円と資金のニーズは高い。2020年3月期の設備投資総額は9億円で、事務所ビルの改築費用、機械設備や工具器具・車両の更新等に係るものとなっている。
営業CFは売上債権の増減等により年によるばらつきがあるが、過去5期の平均で17億円と、投資CFを十分賄える水準。
現金等残高は上記グラフの青棒の通り積み上がり、2020年3月期こそ減少(7億円)しているが、長期で上昇傾向。時価総額(約89億円、2020年6月16日現在)と同水準で、キャッシュフローのサイズと比べ極めて大きくなっている。
2期前には10%を超えていたROEも6%にまで低下している。
提案には同意しない。