概要
株式会社アメイズ(ホテル運営会社。福岡県・大分県・宮崎県・熊本県を基盤に郊外型ロードサイドビジネスホテル「HOTEL AZ」を運営。)
第94期:2019年11月期
定時株主総会:2020年2月26日
インターネット議決権行使:不可(三井住友信託銀行)
選択した議決権行使の方法:郵送
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金の処分の件:反対
一株当たりの配当金35円(中間配当無、総額約5億円)
前期の30円から5円の増配(+17%)
配当性向約26%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約18億円(他に投資有価証券6百万円)
有利子負債約52億円(四季報データ2019年8月末)
自己資本比率44.5%
第2号議案:取締役(監査等委員である取締役を除く。)5名選任の件:反対
取締役・監査役の選任に関する議案は一括で、選任後の全体像で判断する。
取締役(監査等委員である取締役を除く。)について、現行の4名から1名増の5名の選任。
今回改選の対象となっていない監査等委員である取締役3名はいずれも社外取締役。
独立した社外取締役の割合は(監査等委員である取締役も含め)基準としている1/3を満たしている(3/8)。
女性取締役は1名。
取締役候補者についての選任の理由の記載や、増員に関する背景等の説明がない。
独立した社外取締役の割合の基準は満たしているが、選任理由等の情報が欠けており、頭打ちとなってしまっている業績の改善を進めていくための取締役会になっているというイメージが持てない。
総合的に鑑み、提案には同意しない。
議決権行使のための取り組み
判定:D
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
今回のシステム情報の招集通知は旧来型の白黒の小冊子で、内容は最低限入れておくべきものにとどまり、その様式も小さな文字の羅列で読む側としては読みづらい部類になります。
補足説明や資料などがあれば、議決権行使の検討もスムースになり、個人投資家としては時間に限りがあるため助かるのですが、特にありませんでした。
また、今後どのように経営していきたいのかというメッセージや株主に対するコミュニケーションも特段ないため、D判定とさせていただきました。
資金のニーズとして投資CFのマイナスは0~18億円と年によってばらつきがある。
2016年以降、毎年30億円を超える営業CFがあり、10~30億円の範囲で借入金の返済を進めている。
売上高及び営業利益の伸びが続いていたが足元は緩やかな伸びから頭打ちで、来期の2020年11月期の営業利益は減少予想となっている。
配当性向は基準としている30%を下回っている。
自己資本比率が極端に低いわけでもない状況で、積極的な投資や事業拡大を行うでもなく、借入金返済を優先していることとのバランスを考えれば、現状の配当水準は十分とは言えず提案には同意しない。
配当性向や自己資本比率の目標値など、剰余金の処分に関連する意思決定についての会社方針が見えないことが残念に思う。