概要
株式会社平和(遊技機メーカー&ゴルフ場運営大手。パチンコ機のパイオニア・リーディングカンパニーとして遊技機事業と、ゴルフ事業を展開。)
第52期:2020年3月期
定時株主総会:2020年6月26日
インターネット議決権行使:可(三菱UFJ信託銀行)
議決権行使の方法:インターネット
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金処分の件:反対
一株当たりの配当金40円(通期で80円、総額約79億円)
前期から変わらず(2015年3月期以降横ばい)
配当性向約50%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約350億円(他に有価証券および投資有価証券約600億円)
有利子負債約1200億円
自己資本比率53%
第2号議案:取締役12選任の件:反対
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(1/12)。社外取締役のうち1人は当社の事業分野について十分な経験がある人をいれてほしい。
女性取締役はいない模様。
取締役候補者についての選任理由の説明が通り一遍の内容で具体性に欠けており、また、経営における役割が明確になっていない方も見受けられる。
提案には同意しない。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:C
今回の平和の招集通知の文字のサイズは大きめで読みやすい部類に入ります。
内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。
今後どのように経営していきたいのかという社長からのメッセージや株主に対するコミュニケーションなどは特段ありません。
総合的に鑑みC判定とさせていただきました。
投資CFのマイナスは有価証券及び投資有価証券の取得や売却・償還などによりばらつきが大きく資金のニーズを推しはかる参考にならないため、設備投資額の推移を確認する。概ね100~140億円の範囲で設備投資を実施しており、2020年3月期は100億円で遊戯機製造設備やゴルフ場整備等に係るものとなっている。
営業CFは100~400億円と幅があるが設備投資を十分カバーできる水準である。
売上高営業利益率は高く、2020年3月期は台風など自然災害によるゴルフ場の休止や修繕などのマイナス影響もあった思うがそれでも16%を超えている。研究開発費も売上高比9%と高い。
現金等残高や有価証券及び投資有価証券は売上高の8か月分相当にまで積み上がっている。一方、配当性向は基準としている30%を上回っているが、金額はしばらく横ばいで還元意欲は高くない。
高い収益力を活かして余裕資産を積極的な企業価値向上につなげてほしい。
総じて、提案には同意しない。