概要
エコス株式会社(関東圏で食品スーパーマーケット「エコス」「TAIRAYA」を運営。)
第55期:2020年2月期
定時株主総会:2020年5月27日
インターネット議決権行使:不可(三菱UFJ信託銀行)
議決権行使の方法:郵送
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金処分の件:賛成
一株当たりの配当金40円(中間配当無、総額約4億円)
前期の35円から5円の増配(+14%)
2015年2月期から6期連続して5円の増配を続けている
配当性向約16%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
2019年5月に7億円(50万株)の自社株買いを実施
現金等残高は約57億円(他に投資有価証券9億円)
有利子負債約135億円(四季報データ 2019年11月末)
自己資本比率35%
第2号議案:定款一部変更の件:賛成
適用される法律に合わせた修正。
特に異を唱えるものではない。
第3号議案:取締役13名選任の件:反対
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(2/13)。
女性取締役は1名。
取締役候補者についての選任理由の説明が通り一遍の内容で具体性に欠けており、また、役割が明確になっていない方も見受けられる。
昨年社内登用により3名増員し11名から14名になり、今回永らく取締役を務めてきた木村幸治氏の退任により1名減員の13名となっている。依然として総人数も多く、経営の効率やスピード、適正性を考えれば減らしても良いのではないか。
提案には同意しない。
第4号議案:退任取締役に対し退職慰労金贈呈の件:賛成
株主総会の決議の内容を取締役会に一任というのは好ましいと考えていないが、ここ数年の業績を鑑みれば、支給について特に異を唱えるものではない。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:C
今回のエコスの招集通知の文字のサイズは大きめで読みやすい部類に入ります。
内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。今後どのように経営していきたいのかという社長からのメッセージや株主に対するコミュニケーションなどは特段ありません。対処すべき課題についても具体性の点で物足りません。
議決権行使はインターネット非対応です。
総合的に鑑みC判定とさせていただきました。
投資CFのマイナスは20~30億円水準で安定した資金のニーズがある。2020年2月期の設備投資総額は18億円で、店舗の新設や既存店舗の改装に係るものとなっている。
営業CFは2015年2月期以降、毎年40億円を超えている。
現金等残高は前期の2019年2月には83億円まで積み上がっていたが、2020年2月期はネットで合計35億円の借入金の返済及び社債の償還により57億円まで減少した。結果、自己資本比率は4%程度増加している。
配当性向は基準としている30%を満たしていないが、毎年5円のペースで増配していることには好感が持てるし、バランスの良い資金運用という観点から、安定して設備投資をすすめつつも自己資本比率を高めている過程であることを踏まえ、提案に同意する。
願わくば、自己資本比率等の指標の目標値を示してほしい。