概要
株式会社ダイイチ(北海道、帯広を基盤にスーパーマーケット「ダイイチ」を運営。)
第65期:2019年9月期
定時株主総会:2019年12月23日
インターネット議決権行使:不可(三菱UFJ信託銀行)
選択した議決権行使の方法:郵送
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金の処分の件:反対
一株当たりの配当金13円(中間配当無、総額約1億5千万円)
前期の11円から2円増額(+18%)
配当性向約20%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
自社株買いに関するリリースはない。
現金等残高は約35億円(他に投資有価証券1億円未満)
有利子負債約4億円(四季報データ2019年6月末)
自己資本比率63%
第2号議案: 監査役1名選任の件:反対
取締役・監査役の選任に関する議案は一括で、選任後の全体像で判断する。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(1/7)。
女性取締役・監査役はいない模様。
また、今回選考の対象となっている監査役の選考理由の説明については具体性の観点で物足りない。
全体として改善を望み、提案に同意しない。
議決権行使のための取り組み
判定:C
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で議決権行使をするにあたって、どれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
今回のダイイチの招集通知の内容は最低限入れておくべきものにとどまっていますが、文字のサイズは大きめで比較的読みやすい部類に入ります。
会社のロゴや店舗看板のイメージカラーは赤ですが、招集通知の会社のロゴや冊子のカラー色に水色が使われています。このあたりの取り扱いについては違和感があります。
議決権行使のための補足説明や資料、また、今後の経営についてや株主に対するメッセージなど、残念ながらありません。
総合的に鑑みC判定とさせていただきました。

資金のニーズとして投資CFのマイナスは年によるばらつきが大きいが、5年平均で年3億円程度。
売上高は長期で上昇から足元は横ばい傾向。売上高営業利益率は3%台で高位安定している。
自己資本比率は63%と高め。有利子負債も少ない。
5期前との比較で、売上高は1~2割の増加に対し現金等残高は約13億円から2.7倍の35億円と事業規模の伸びを大きく超えるペースで膨らんでいる。
配当性向は20%と高くない。
資金のニーズと照らし合わせて、提案の配当水準は不十分と考え同意しない。
収益力向上につながるような効率化投資など検討できるのではないか。