概要
中本パックス株式会社(食品包装容器・包装資材・素材等への印刷による各種製品を開発・販売。)
第32期:2020年2月期
定時株主総会:2020年5月26日
インターネット議決権行使:不可(みずほ信託銀行)
議決権行使の方法:郵送
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金処分の件:賛成
一株当たりの配当金28円(通期で56円、総額約5億円)
前期から変わらず
提案には上記の配当に関する件とは別に、4億円の繰越利益剰余金から別途積立金への振り替えが含まれる(目的等の補足説明はない)
配当性向約42%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約25億円(他に投資有価証券9億円)
有利子負債約68億円(四季報データ 2019年11月末)
自己資本比率44%
第2号議案:取締役12名選任の件:反対
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(2/12)。独立した社外取締役には、当社の事業分野に関して知見がある人を1名は入れてほしい。
女性取締役は1名。
取締役候補者についての選任理由の説明は、一人一人丁寧に書かれており好感が持てる。
選任理由には、一取締役としての期待や役割が記載されていることが望ましい。この点に関していうと、一部、過去の実績や貢献を理由としている方や、また役割として経営の域に達していない方も見受けられる。
総人数も多く、経営の効率やスピード、適正性を考えれば減らしても良いのではないか。
提案には同意しない。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:C
今回の中本パックスの招集通知は、肝心の候補者紹介、特に選任理由などの部分の文字サイズが小さめです。
内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。今後どのように経営していきたいのかという社長からのメッセージや株主に対するコミュニケーションなどは特段ありません。
対処すべき課題については具体性のある内容となっています。
議決権行使はインターネット非対応です。
総合的に鑑みC判定とさせていただきました。
投資CFのマイナスは足元で9~23億円と年によるばらつきが大きい。2020年2月期の設備投資総額は17億円で、機械設備や工場の拡充等に係るものとなっている。
営業CFは過去5期の平均で15億円程度だが、同様に年によるばらつきが大きい。現金等残高は30億円前後で横ばいで維持されている。
配当性向は基準としている30%を満たしており、設備投資を進めながら、売上と利益を緩やかではあるが着実に伸ばしている。
異論なく、提案に同意する。