概要
株式会社アイフィスジャパン(金融情報サービス会社。紙と電子の融合をコンセプトに金融情報サービスを提供。『マネックス銘柄スカウター』をマネックス証券と共同開発。)
第25期:2019年12月期
定時株主総会:2020年3月19日
インターネット議決権行使:不可(三井住友信託銀行)
選択した議決権行使の方法:総会出席
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案: 剰余金処分の件:賛成
一株当たりの配当金18円(中間配当無、総額約2億円)
前期の8円から10円の増配(+125%)
配当性向約30%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約35億円(他に投資有価証券2千万円)
有利子負債無し(四季報データ 2019年9月末)
自己資本比率8.3%
第2号議案: 取締役4名選任の件:反対
取締役・監査役の選任に関する議案は一括で、選任後の全体像で判断する。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(1/4)。
また、1名の独立した社外取締役は他の3名の取締役のうちの2名と同じ富士ゼロックス出身で、社外取締役としての在任期間も16年と長い。
女性取締役はいない模様。
取締役候補者についての選任理由の記載がない。
社外取締役の独立性は弱く、その割合の基準は満たしておらず、またメンバーそれぞれの選任理由等の情報が欠けており、ガバナンスが有効に機能している取締役会というイメージは伝わらない。
総合的に鑑み、提案には同意しない。
議決権行使のための取り組み
判定:C
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
今回のアイフィスジャパンの招集通知は、文字のサイズは大きめで比較的読みやすい部類に入りますが、内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。
今後どのように経営していきたいのかというメッセージや株主に対するコミュニケーションも特段ありません。
補足説明や資料などがあれば、議決権行使の検討もスムースになり、個人投資家としては時間に限りがあるため助かるのですが、特にありません。金融情報サービスを提供する会社のアウトプットとしては残念です。
総合的に鑑み、C判定とさせていただきました。
資金のニーズとして投資CFのマイナスは0~3億円とあまり多くは必要としていない。
過去3期の営業CFは平均6億円を超えており、この間で現金等残高が20億円から35億円へ75%増加している。
配当性向は基準としている30%を上回っている。
自己資本比率は非常に高く、資金のニーズもあまりない状況で、引き続き現金等残高が積み上がる現状は好ましくはないが、今期は100%を超える増配になることから、今後への期待も込めて提案に同意する。