概要
三谷産業株式会社(北陸地盤の総合商社。化学品、情報システム、住宅設備、石油などに展開。医薬品原薬なども製造。)
第95期:2020年3月期
定時株主総会:2020年6月12日
インターネット議決権行使:可(三菱UFJ信託銀行)
議決権行使の方法:インターネット
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:定款一部変更の件:賛成
第2号議案:取締役16名選任の件:反対
第3号議案:監査役2名選任の件:反対
第4号議案:補欠監査役1名選任の件:反対
第2~4号議案について、取締役・監査役の選任に関する議案は選任後の全体像を基に一括で判断する。
今回、取締役は15名から1名増員し、16名選任の提案。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(5/16)。
女性取締役は1名。
取締役候補者についての選任理由の説明は、一人一人丁寧に書かれているが、役割が明確になっているとは言い切れない。社外取締役のそれぞれは立派な経歴だが、1人は当社の事業分野について十分な経験がある人をいれてほしい。
総人数も多く、経営の効率やスピード、適正性を考えれば減らしても良いのではないか。
剰余金の処分については取締役会の決議としているため、その内容および収益状況についてもここで合わせて確認する。(基本データは欄外)
投資CFのマイナスは足元で7~54億円と年によるばらつきが大きい。2020年3月期の設備投資総額は22億円で、工場の建物新設や生産設備導入等に係るものとなっている。
営業CFは過去5期の平均で30億円程度だが、同様に年によるばらつきが大きい。現金等残高は50億円程度で横ばいで維持されている。
配当性向は基準としている30%を満たしている。
投資有価証券の残高約150億円は資産合計の2割、現時点の時価総額約240億円の6割を超えている。2020年3月期は株価の下落による減損も発生している状況。今後の方針や資金運用に関する考え方を示してほしい。
総合的に鑑み、提案には同意しない。
一株当たりの配当金4.5円(通期で9円、総額約6億円)
前期の8.5円から0.5円の増配(+6%)、4期連続増配
配当性向34%(配当性向に関する方針の記述は見当たらない)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約53億円(他に投資有価証券約150億円)
有利子負債約140億円(四季報データ 2019年12月末)
自己資本比率48%
第5号議案:退任監査役に対し退職慰労金贈呈の件:賛成
株主総会の決議の内容を取締役会に一任というのは好ましいと考えていないが、支給について特に異を唱えるものではない。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:C
今回の三谷産業の招集通知は、全体としては文字サイズがやや小さめで、肝心の候補者紹介、選任理由などの部分はさらに小さく残念に思います。
取締役候補者の一覧表はわかりやすいです。対処すべき課題についても具体性のある内容となっています。
一方、今後どのように経営していきたいのかという社長からのメッセージや株主に対するコミュニケーションなどは特段ありません。
総合的に鑑みC判定とさせていただきました。
補欠監査人の選任に関する規定の新設。
特に異を唱えるものではない。