概要
株式会社日神グループホールディングス(日神不動産を中核とする不動産デベロッパー。首都圏で不動産、建設、賃貸管理の各事業を営む。2020年1月持株会社化。)
第46期:2020年3月期
定時株主総会:2020年6月25日
インターネット議決権行使:可(みずほ信託銀行)
議決権行使の方法:総会出席
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金の処分の件:反対
一株当たりの配当金18円(中間配当無、総額約8億円)
前期の16円から2円の増配(+13%)
配当性向約21%(配当性向は15%以上を目安としている)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約330億円(他に投資有価証券約33億円)
有利子負債約290億円
自己資本比率54%

第2号議案:取締役9名選任の件:反対
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(2/9)。
女性取締役はいない模様。
取締役候補者について、特に社内取締役の選任理由の説明が通り一遍の内容で具体性に欠けており、また、経営における役割が明確になっていない方も見受けられる。
全体として、改善を望み同意しない。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:C
今回の日神グループの招集通知の文字サイズは適当です。
内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。今後どのように経営していきたいのかという社長からのメッセージや株主に対するコミュニケーションなどは特段ありません。
対処すべき課題については②の「権限と責任の明確化による意思決定の迅速化」が良いと思います。実現の見える化に期待します。
総合的に鑑みC判定とさせていただきました。
投資CFマイナスは定期預金の預入や払戻、投資有価証券の取得や売却・償還などによりばらつきが大きいため、設備投資額の推移を確認するが、確認した範囲で、資金はあまり必要とはしていない模様。
営業CFは年によりプラスマイナス大きく振れている。過去5期の平均はプラスの36億円。2020年3月期はたな卸資産の大幅な増加(39億円)により、5億円にとどまる。
配当性向は基準としている30%を下回っており、現金等残高は上記グラフの青棒の伸びの通り毎年積み上がっている状況。
自己資本比率も50%を超え、安定している。
総じて、提案には同意しない。