概要
内外トランスライン株式会社(国際海上輸送サービス会社。)
第40期:2019年12月期
定時株主総会:2020年3月26日
インターネット議決権行使:不可(みずほ信託銀行)
選択した議決権行使の方法:郵送
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案: 剰余金の配当の件:反対
一株当たりの配当金17円(通期で34円、総額約3億円)
前期から横ばい
配当性向約30%(配当性向は30%を目標とする方針)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約63億円(他に投資有価証券1億円)
有利子負債は約2億円(四季報データ 2019年9月末)
自己資本比率72%
第2号議案: 取締役10名選任の件:反対
第3号議案: 補欠監査役1名選任の件:反対
第2~3号議案について、取締役・監査役の選任に関する議案は一括で、選任後の全体像で判断する。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(2/10)。
女性取締役は1名。
取締役候補者について選任理由の記載はあるが、一部を除き、経営というよりも事業の経験に基づく選任であり、また、事業の規模(単体で社員数200名強)に比して取締役の人数が多いように見える。
総合的に鑑み、提案には同意しない。
議決権行使のための取り組み
判定:C
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
今回の内外トランスラインの招集通知は、文字のサイズは大きめで比較的読みやすい部類に入りますが、内容は最低限入れておくべきものにとどまっています。
今後どのように経営していきたいのかというメッセージや株主に対するコミュニケーションも特段ありません。
補足説明や資料などがあれば、議決権行使の検討もスムースになり、個人投資家としては時間に限りがあるため助かるのですが、特にありません。
総合的に鑑み、C判定とさせていただきました。
資金のニーズとして投資CFのマイナスは3億円程度とあまり多くは必要としていない模様。
一方、営業CFは15億円程度あり、今期の2019年12月期には長期借入金の返済を約2億円実施しているが、過去3期で現金等残高が45億円から63億円へ14%増加している。
配当性向は基準としている30%を上回っているが、自己資本比率は高く、引き続き現金等残高が積み上がる状況は好ましくない。
現金等残高を積み上げるのであれば、今後の事業拡大の機会や設備投資の計画など、資金のニーズについて示してほしい。
提案には同意しない。