概要
日本BS放送株式会社(BSデジタル放送会社、「BS11(ビーエス・イレブン)」を運営。ビックカメラ傘下。)
第21期:2019年8月期
定時株主総会:2019年11月13日
インターネット議決権行使:可(みずほ信託銀行)
選択した議決権行使の方法:総会出席
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金の処分の件:反対
一株当たりの配当金20円(中間配当無、総額約4億円)
前期の19円から1円(5%)の増配
配当性向約31%(基本方針に配当性向に関する記述はない)
自社株買い等に関するリリース無し
現金等残高は約100億円(+投資有価証券約1億円)
有利子負債約5億円(四季報データ2019年5月末)
自己資本比率88%
第2号議案:取締役7名選任の件:賛成
第3号議案:補欠監査役1名選任の件:賛成
第2~3号議案について、取締役・監査役の選任に関する議案は一括で、選任後の全体像で判断する。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしている(3/7)。
女性取締役は1名(山口香氏、柔道家)。
提案に同意する。
なお、社外取締役・監査役候補者についての選任の理由および注記事項について、それぞれ丁寧に書かれており好感が持てる。
議決権行使のための取り組み
判定:D
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
今回の日本BS放送の招集通知は旧来型の白黒の小冊子で、内容は最低限入れておくべきものにとどまり、その様式も小さな文字の羅列で読む側としては読みづらい部類になります。
補足説明や資料などがあれば、議決権行使の検討もスムースになり、個人投資家としては時間に限りがあるため助かるのですが、特にありませんでした。
また、今後どのように経営していきたいのかというメッセージや株主に対するコミュニケーションも特段ないため、D判定とさせていただきました。
資金のニーズとして投資CFのマイナスは2億円程度、直近の設備投資は1億4千万円で、多くは必要としていない模様。
M&Aへの取り組みや大幅な設備投資計画はリリースされていない。
期末の現金等残高は約100億円で、過去5期で毎年10億円ペースで積み上がっており、年間売り上げの126億円に匹敵する水準は明らかに過剰に見える。
収益拡大という観点から、売上の伸びは一時期の10%越えから一桁もしくはフラットと鈍化しており、企業価値拡大のためにも、潤沢な手元資金の有効利用に関して明確なアクションが期待される。
配当に関しては現状の年間4億円では十分ではないと考える。今後の引き上げを望む。
提案には同意しない。