概要
KDDI株式会社(電大手電気通信会社。au携帯電話サービス(国内2位)。傘下に沖縄セルラー電話。)
第36期:2020年3月期
定時株主総会:2020年6月17日
インターネット議決権行使:可(三菱UFJ信託銀行)
議決権行使の方法:インターネット
議決権行使の基準
以下の基本方針に基づいて議決権行使いたします。
招集通知
議決権行使の結果
招集通知と同封されている資料があればそれを基に議決権の行使を行っています。
それら以外では、マネックス証券の銘柄スカウターや当社の決算短信、ある場合には決算説明資料等も参考にしています。
第1号議案:剰余金の処分の件:賛成
一株当たりの配当金60円(通期で115円、総額約2700億円)
前期の105円から10円の増配(+10%)、18期連続増配継続中

配当性向約42%(配当性向は40%超を維持する方針)
2019年5~12月に1500億円(約5100万株)の自社株買いを実施
現金等残高は約3700億円(貸借対照表に投資有価証券の記載なし)
有利子負債約1兆5千億円(四季報データ 2019年12月末)
自己資本比率46%
第2号議案:取締役14名選任の件:賛成
第3号議案:監査役4名選任の件:賛成
第2~3号議案について、取締役・監査役の選任に関する議案は選任後の全体像を基に一括で判断する。
独立した社外取締役の割合は基準としている1/3を満たしていない(3/14)。他に独立でない社外取締役が2名いる。
女性取締役は1名。
候補者について一人一人の選任理由が丁寧に記載されており好感が持てる。社外取締役・監査役について、招集通知P10において役割・期待が表になっていてわかりやすい。全体のバランスも良い。
強いてあげれば、総人数が多いことくらいか。
総合的に鑑み、提案に同意する。
議決権行使のための取り組み
議決権行使のための情報開示については、内容そのものや読みやすさなど、企業によって大きな差があります。
主に招集通知とその他の同封資料は企業側から株主に対するメッセージと考えていますが、それらが個人の零細株主目線で、議決権行使をするにあたってどれだけわかりやすいものになっていたかを何らかの形で記録として残したいため、上から目線で恐縮ですが、自身の判断で評価させていただきました。
A・B・C・Dの4段階です。
判定:A
今回のKDDIの招集通知は、全体として読みやすいものです。肝心の候補者紹介、選任理由などの部分の文字サイズがやや小さい点が残念に思います。
剰余金処分の議案の説明には過去からの増配推移のグラフが補足資料として挿入されており、取締役候補者の一覧表もわかりやすいです。また、事業報告の説明も丁寧な内容です。
冒頭には社長から企業として目指す姿について、また中ほどには社外取締役から5G時代におけるKDDIの使命について、それぞれメッセージがあり好感が持てます。株主に対するコミュニケーションをポジティブに捉えています。
A判定とさせていただきました。
投資CFのマイナスは毎年安定して6千~7千億円年と資金のニーズは高い。2020年3月期の設備投資総額は6600億円で、移動および固定の電気通信設備等に係るものとなっている。
営業CFは近年は1兆円を超え、2020年3月期は1兆3千億円まで増加している。
配当性向は基準としている30%を大きく上回っている。安定した事業基盤から得られた営業CFの多くを投資に充て、残りを配当として株主に還元出来ている状況。
異論なく、提案に同意する。